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コンテナランタイム開発における libcontainer.Container インターフェースのモック作成とトラブルシューティング

コンテナランタイム開発中に遭遇した libcontainer.Container インターフェースのモック作成に関する問題と、その解決方法についてのメモ。
主に runc ライブラリの libcontainer パッケージを使用し、Go言語でテストを行う際に遭遇したエラーや対処法を記載。

libcontainer.Container インターフェースのモック作成

libcontainer.Container は、コンテナを管理するためのインターフェース。
このインターフェースのモックを作成することで、実際のコンテナを操作することなくテストを行うことができる。
しかし、インターフェースに含まれるすべてのメソッドをモックする必要があるため、エラーが発生しやすい。

1. 必要なパッケージのインポート

以下のパッケージを使用してテストを行う。

import (
    "github.com/opencontainers/runc/libcontainer"
    "github.com/opencontainers/runc/libcontainer/configs"
    "github.com/stretchr/testify/mock"
)

2. 基本的なモックの作成

まず、libcontainer.Container インターフェースの基本的なメソッドをモックする。

type MockContainer struct {
    mock.Mock
}

func (m *MockContainer) ID() string {
    args := m.Called()
    return args.String(0)
}

func (m *MockContainer) Run(process *libcontainer.Process) error {
    args := m.Called(process)
    return args.Error(0)
}

3. 追加が必要なメソッドの発見

開発中にエラーが発生した場合、そのエラーメッセージをもとに、足りないメソッドを特定し、順次追加する。
例えば、以下のエラーが発生した場合、"NotifyMemoryPressure" メソッドが必要であることがわかる。

*MockContainer does not implement libcontainer.Container (missing method NotifyMemoryPressure) [linux]

4. NotifyMemoryPressure メソッドの追加

以下のように、NotifyMemoryPressure メソッドをモックに追加する。

func (m *MockContainer) NotifyMemoryPressure(level libcontainer.PressureLevel) (<-chan struct{}, error) {
    args := m.Called(level)
    return args.Get(0).(<-chan struct{}), args.Error(1)
}

PressureLevel は libcontainer パッケージに含まれているため、インポートして使用する。

<トラブルシューティング>
エラー例 1: missing method OCIState
⇒libcontainer.Container インターフェースには OCIState メソッドが含まれており、この場合は以下のように OCIState メソッドを追加する。

func (m *MockContainer) OCIState() (*libcontainer.State, error) {
    args := m.Called()
    return args.Get(0).(*libcontainer.State), args.Error(1)
}

エラー例 2: missing method Restore ⇒同様に、Restore メソッドもインターフェースに含まれているため、以下のように追加する。

func (m *MockContainer) Restore(process *libcontainer.Process) error {
    args := m.Called(process)
    return args.Error(0)
}
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